パニック障害(動悸・不安感)

 
報告者:日下田 一之(彩整体)

2015.7.12

【主訴】 パニック障害(動悸・不安感)
【性別】 女性
【年齢】 42歳
  平成23年に仕事中に動悸が発症し脳神経外科・内科を受診するが異常がなく心療内科の受診を勧められてパニック障害との診断との事。
投薬にて症状は改善したが平成25年9月頃より再発し紹介にて当院を来院。

主訴は動悸だが詳しく聞くと下記の通りである。
・電話での対応や会議中に動悸が起こる。
・電話の着信音(携帯を含む)をきくとビクッとする。
・休日になると下痢をする。
・中途覚醒、夜中に3回は目を覚ます。
・朝は起きられるが全身の倦怠感。
・身体の緊張感が取れない。

【初回来院】 施術:PCRTのみ

PCRTの施術を理解して頂くため筋抵抗検査やブレインマップを用いて変化を身体で認識してもらいながら説明をする。
・ハード面の施術で抑制神経と体軸(興奮神経)のエネルギーブロックを施術する。
脳神経機能検査にて臭神経、迷走神経、舌下神経のエネルギーブロックをブレインマップで施術。

施術後、身体が軽くなったとの事。
施術計画を説明して終了。

【2回目】 再検査をして抑制神経のエネルギーブロックのみ施術。
主訴である動悸をイメージして頂くと陽性反応。
関連する経絡(心経、膀胱経、胆経)を施術。
胆経は関連する感情のエネルギーブロックがあるため感情チャートで検査。

感情:怒り
五感:聴覚:人の声
分野:仕事関係

まずは仕事関係の人の声を適当に1人づつイメージして頂く。
陽性反応した人の声で怒りについて質問。
仕事中に小言をよく言われることに怒りを感じていたとの事。
その事をイメージして頂き胆経に施術。

感情、胆経共に陰性反応。

再度動悸をイメージ、陽性反応。

検査を進める。

五感:聴覚・人の声 視覚・人
感情:嫌悪・拘束感(場所的)
分野:仕事関係

オフィスにいる時の事をイメージして頂くと陽性反応、施術。

先ほどのイメージをして頂くと陰性反応。
再度、動悸をイメージして頂くと陰性反応。

【3回目】 動悸の回数が減り強さも以前より弱いとの事。

前回の動悸のイメージをして頂くと陰性反応。
軽減している現在の動悸をイメージをして頂くと陽性反応。

現在の動悸をイメージして頂き検査を進める。

五感:聴覚・人の声
感情:意欲・戦い
分野:学校
時系列:過去(高校生)

思い当たる事が無いので文字情報のみイメージで施術。

動悸をイメージで陰性反応。
客観イメージで陽性反応の為、動悸がしている自分の姿をイメージして頂き施術。

【4回目】 2週間、間が空いたた初回来院時程ではないが動悸が強くなってきているとの事。
前回の人の声・意欲・戦い・過去・(高校生)で心当たりがあったとのことなのでイメージして頂くと陽性反応。

内容は話したくないとの事。
そのイメージをして頂いて関連する経絡(心包経)に施術。
再度イメージをして頂くと陽性反応。
更に・他にと言語神経反射検査で聞くが陰性反応。

そのイメージを客観的にイメージして頂くと陽性反応。
呼吸振動法にて施術。

再度イメージして頂き陰性反応。

【5回目】 動悸やその他の症状良好。
肩こりが気になるとの事なのでその施術。

【考察】 ストレスが原因の症状が多いと巷で言われているが自覚できていない潜在的な感情が症状に関連する事はPCRTでの臨床上よく体験する。
20年以上前の出来事が今回の症状の原因だったとは通常なかなかわからない。
PCRTの検査では潜在的な感情を検査出来るので心と身体の関係がよくわかる。

今回の症例では、高校生の頃の事が出てきたが後日お話を聞かせて頂いたらストレスと思えるような事ではないとご本人が仰っていた。
こんな事で動悸が起きていたのかと笑ってお話しして下さった。