繰り返す動悸、手の震え、めまい、頭痛、倦怠感、不安

 
報告者:倉持 怜史(接骨院くら

2020.12.16

【患者】 16歳 男性(高校生1年生)
家族構成
父親(お寺の住職) 母親 妹(中学2年 うつ病でPCRT施術中)
【主訴】 昔にあった嫌なこと、不安なことをふと思い出した時に、動悸、胸部痛、呼吸の乱れ、手の震え、めまい、頭痛、倦怠感の症状が出て困っているので改善したい
授業中やテスト中に発作が出ることが多く困っている
学校でのストレスチェックアンケート調査でとても高い数値が出て心配がある

【問診】 発症は令和2年、5月中旬(高校1年)
ふと嫌なこと、不安なことを思い出すと、動悸➡胸部痛➡呼吸の乱れ➡手の震え、めまい、頭痛が出現。 その後、全身の倦怠感が続く。
我慢していると自然とおさまり、また再発を繰り返す。
病院で病理的検査はしてないが、日常生活で支障出ることが多くなり受診を決意したとのこと。

【施術一回目】
(R2 11.17)
以前から妹の施術でPCRTを行っており両親、患者様ともに心身相関の理解がある程度ありました。PRTの反応の共有、患者様と信頼関係を構築する、全身の筋緊張緩和の目的でアクティベータメソッドから実施

AM(アクティベータメソッド ベイシック)で基本バランス調整

PCRT
波長検査:OK
目安検査:症状イメージ(嫌なことを思い出し)
EB:目安検査(症状イメージ)をEBとする
調整法:組合わせ 第四チャクラ

認知調整法 信念-1(自立心)➡分野(学校) 勉強のことで友達と比べて挽回したい
自立心さらにで陽性➡中学生活で自分の気持ちにウソをついていたことからの自立
最終認知で治療終了

【二回目】
(R2 11.20)
初回施術後、発作の頻度、程度ともに改善してきているとのことで喜んで頂いた
PCRTのみ
波長検査:OK

機能評価チャート
現在の症状  主観的NRS 6  PRT数値化6
自律神経系  主観的NRS 8  PRT数値化7
メンタル系  主観的NRS 9  PRT数値化9

目安検査:症状イメージ
EB:症状イメージをEBとする
調整法:組合わせ 足の陽明胃経

認知調整法 感情(恐怖)➡立場(メンバー) 学校の友達との関係性で
恐怖さらにで陽性➡認知して頂き調整  最終認知で治療終了
施術後
機能評価チャート
現在の症状 PRT数値化6➡3
自律神経系 PRT数値化7➡3
メンタル系 PRT数値化9➡3

【三回目】
(R2 11.28)
<症状>
PCRTのみ
波長検査:OK
目安検査:症状イメージ
EB:症状イメージをEBとする

調整法:組合わせ 第五チャクラ 五感適応系 Ⅰ視覚②場面
患者様が思い当たる場面があると主張➡その場面でPRT 陽性

認知調整法 信念-1 (警戒心)➡分野 (学校) 友人への警戒心で調整
警戒心ほかにで陽性➡自分自身の警戒心(発作がいつ出るか分からないことへの)
□患者様から「ある本を実際に見ると発作が出ることがあり心配だと」相談を受け
五感適応系 Ⅰ視覚 ③モノ(本)を視るイメージでPRT 陰性
今は本を視た時の誤作動記憶は反応で出てないようですよとアドバイス
安心した様子で施術終了
【四回目】
(R2 12.12)
主観的症状 NRS 2
PCRTのみ
波長検査:OK
目安検査:大脳辺縁系(音叉)
EB:大脳辺縁系を身体系EBとする
調整法:組合わせ 足の陽明胃経

認知調整法 感情(恐怖)➡時系列(過去6年前 患者様 小学5年)➡分野(友人関係)
なかなか認知できる事柄が出てこず、【納得できない 嫌なこと】などと
言葉を変えて・・・認知出来る記憶が意識にのぼり PRT陽性で調整
恐怖さらに 他にで陰性 大脳辺縁系ほかにで陰性。

認知調整法ほかにで陽性
大脳皮質系 ➡ ②エピソード記憶で陽性
症状のある自分で調整 ⇔ 症状のない自分で調整
症状のある自分のイメージでPRT 陰性となり施術終了

【まとめ・考察】 もともと患者様の両親の施術。現在、妹(うつ病)の施術をPCRTで行っているため比較的スムーズにPCRTを取り入れられた。
初回の施術後から順調に症状改善し、とても喜んで頂いた例です。
患者様は高校一年生だが、PCRTの施術にとても前向きな姿勢で取り組んで頂き、『とても効果があり 面白い施術ですね』といって頂いた。
最後の施術後(4回目)ほとんど発作が出なくなったとのこと。 6年前の過去➡納得いかないこと が本人の中で腑に落ちた様子で、症状がひどくなったのは令和2年5月だが、今振り返ると以前から(小学校高学年)日常的に軽い発作は出ていたと 話してくれて母親もビックリしておられました。
4回目施術後から症状改善しているが、6年前からの長引く症状、メンタル系が絡んだ症状ですので定期的なメンテナンスが必要と考えております。

PCRTで大切なことは患者様の立場、段階を最優先に考え 考慮し施術にあたること。
施術者側が主体での調整法では患者様のメジャーEBにはたどり着きにくく、『納得感 腑に落ちる』までは難しいと今までの施術を反省する。
と同時に、患者様の施術に対する『前向きな 心の姿勢』も症状改善に大切だと痛感した。
先ずは、患者様との信頼関係がとても大切で、心身相関を患者様の立場、段階に応じて根気よく伝えて、アプローチしていくことを肝に銘じ今後の施術にいかしていきたい。
患者様の主体性を尊重し、能動的に施術参加して頂けるような院を目指して。
PCRTを通して【心と身体の関係性】が社会で当たり前のように認知されるよう情報発信していきたい。