繰り返すぎっくり腰
報告者:石田 尚也(ひより整骨院)
2023.6.27
【患者】 | 44歳 男性 ⾃営業(清掃業) 3年前に独⽴開業 会社は軌道に乗っている |
【症状】 | ⾸と肩のこり 腰痛は10年以上前から続き年に2、3回ぎっくり腰になる 3年前に病院で椎間板ヘルニアと診断されブロック注射を打つが最近悪くなってきていて、だましだまし使っている。 朝が最も症状が強くなる。 問診票には⾸、肩、腰、膝、⾜⾸などの症状に細かくチェックがついている。 体のバランスが悪い、慢性的な疲労、動悸、⽴ちくらみ、モヤモヤする、不眠症、めまい、下痢気味などさまざまな症状が問診票に記載されている。 治った後何がしたいですか、という⾃由記載欄には⼤きな字で「もっと仕事する!」と書いてあった。 |
【施術】 | 問診の段階からPCRT の適応症状であると感じたが、初回は説明の上、AM と⾻格矯正を⾏った。 脳の誤作動が関連した症状であると説明し、2回⽬からPCRTを⾏う。 <第一回⽬ 2022年11⽉18⽇> 目安検査 ① 右腰部⾻系陽性 ② 右肩部⾻系陽性 ③ 右⼩脳陽性(踵叩打陽性、肩⾜⽴ち陽性、⼿の回内回外陽性) EB検査 メジャーを右⼩脳とする 調整 認知調整法 ▶⼤脳辺縁系 ▶信念1 ▶猜疑⼼ 仕事関係で部下に対しての猜疑⼼ ▶信念1 ▶虚栄⼼ 前職の同僚や同業者に対しての虚栄⼼ ▶⼤脳⽪質系 ▶エピソード記憶 前傾姿勢や重たいものを持つとまたぎっくり腰になってしまうというイメージが陽性。それをしてもならない⾃分に上書き。 メジャーの右⼩脳陰性化 それに伴い右腰部と肩部の陰性化 ⽴った時に⼒が⼊る様になったことと、前傾時の不安がなくなったと喜んで帰られた。 <第二回⽬ 2022年11⽉26⽇> 前回の施術から驚くほど腰への警戒⼼がなくなり、⼼配しないで使える様になったとのこと。 目安検査 ① 腰部⾻系陽性 ② 右⼩脳陽性 ③ 左前頭前野陽性 機能評価チャート 意識レベル 身体レベル 現在の症状 5 6 筋骨格系 7 メンタル系 8 EB検査 メジャーは右⼩脳 組合せ:イメージ(腰が痛くなる)陽性 調整 ▶⼤脳辺縁系 ▶価値観 ▶挑戦(⾃覚5、⾝体Lv4) 仕事に対して ▶信念2 ▶団結⼼ 妻と仕事のパートナーとしてうまくやらなければ ▶⼤脳⽪質系 ▶エピソード記憶 腰が痛くなるイメージから何をしても⼤丈夫な⾃分にカラー調整 右⼩脳陰性化、他のEBも陰性化したため終了 機能評価チャート再検査 意識レベル 身体レベル 術後検査 現在の症状 4 6 → 2 筋骨格系 7 → 3 メンタル系 8 → 3 <第三回⽬ 2022年11⽉29⽇> 前回来院から今回来院まであまりにも調⼦が良く、調⼦に乗って無理しすぎて、午後の仕事中に急に痛くなって来院。 目安検査 ① 腰部⾻系陽性 EB検査 腰部⾻系をメジャーとする 調整 認知調整法 ▶⼤脳辺縁系 ▶信念2 ▶競争⼼ 仕事に対して同業他社に対して ▶信念2 ▶犠牲⼼ スタッフに対しての犠牲⼼ 全て陰性化 ここで反応が消失したため終了 2023年6⽉現在までぎっくり腰になることはなく、⽉に1回から2回程度メンテナンスで来院 仕事に対しても前向きにできているとのこと |
【考察】 | 10年来、年に2、3回ぎっくり腰になる不安を抱えながら完治することはないと思い騙し騙し使ってきたが、今回過去のトラウマによる脳の誤作動が関連していることを知っていただいた。使った時のだるさはあるものの⾃⼰治癒⼒によって回復できるケースも増え、⼼配なく仕事ができる様になった症例だった。 この様に⻑年抱えてきた腰痛や肩こりなどの⾝体症状に対して、⾃分⾃⾝でこういう体質だからと諦めているケースは⾮常に多く感じる。 また病院での診断で椎間板ヘルニアだからとかストレートネックだからと伝えてくる⽅も多く、これらが⾃⾝の症状の原因と考えている患者も⾮常に多い様に感じる。 PCRT を学んだ現在だと、だから何?と⾔いたくなる様な事ではあるが、こういった誤った認識がこれからの治療業界で広く認知され、患者がPCRT の様な脳の誤作動に対する治療を受けることが当たり前になる世の中になることを切に願う。 |