3年間フルショットイップスに悩む

 
報告者:土子 勝成(つちこカイロプラクティックゴルファーズクリニック

2017.3.29

【患者】 男性、47歳
【職業】 医師
【症状】 3年前からフルショットイップスに悩む
【ゴルフ歴】 30年
【ハンディキャップ】 8(良い時)
【きっかけ】 難しいシャフトのクラブに変えてから、トップからの切り返しがおかしくなった。
  7回目の施術で男性に同伴プレーヤーをイメージしてもらいました。すると、その男性のビックショットをイメージすると、男性の下肢は反応を示していました。そのため男性に信念をチェックしました。すると、自尊心というプライドと競争心という勝ち負けのルールがイップスのスイッチを入れていたという反応を示しました。
この切り替えには2回の治療回数が必要になりましたが、男性とのやり取りの中で腑に落ちた切り替えが出来ました。

【考察】 男性のゴルフに対する思いと医師としての仕事の思いは同じように強いものでした。その強い思いだからこそフルショットイップスという症状にもなってしまったようです。それが、男性自身の信念や大切にしている価値観などを探ることによって、その背後にある思いに気付かれていきました。
治療の詳しい内容は記載できませんが、患者さんから喜びの声を頂いておりますのでご紹介します。


 

 
 
 
 

約3年間続いたイップスが土子先生のおかげで治りました。私の場合はフルショットイップスで、トップで固まって降りてこないという症状に悩まされ、ゴルフそのものは破壊されてしまったような状況にまで陥っていました。イップス発症前にはHDCP 8までになっていましたがスコアは100を超えることもあるような状況でした。幸いアプローチやパターはイップスにならなかったため、何とかごまかしごまかし90台で収めていたような状況でした。30年以上ゴルフを楽しんできましたがこの状況が3年は以上も続き、ショットのたびに苦しく、でもいつか治るだろうという希望だけは失わないでいました。インターネットからのいろんな情報を参考にしたり、イップス専門のカウンセリングに通ったりもしましたがいずれもよくならず悩んでいたところ、今年になって何の気なしにインターネットでイップスを検索すると土子先生のゴルファーズクリニックがヒットしました。すぐに電話をしてみたところ、即日診ていただけるということで治療が始まりました。
 
PCRT(心身条件反射療法)という手法を用いての治療でした。わたくしは医師(外科医)として医療に携わっております。どんな手法なのか不安と興味の両方を抱きながら治療が始まりましたが、人体の不思議を感じずにはいられないという印象を持ちました。この方法を用いて、私が自覚できていないような私の心のなかに潜むゴルフやショットに対する考え方の問題を明らかにし、一つ一つ丁寧に指摘し、わたくし自らが考え方を直すという作業を続けていただきました。ハッとするような指摘も多く、自分のゴルフに対する偏よったこだわりを指摘していただき、本当の意味でのゴルフの楽しみ方を教えていただけたと思います。そういったさまざまなものがイップスのスイッチを入れていることがわかりそのスイッチが入らないようにしていただきました。いろいろな価値観を授けていただきましたが、これまでのゴルフ歴あるいは人生で背負ってきたものや、勝負における自分らしさは常に尊重していただき、その部分は変わらなくていいんですよと背中をおしていただきました。しかしながらゴルフというものの本質に深く切り込んで、導いてくれたことは私のゴルフ人生にとっても大きな道しるべとなりました。このことは土子先生がプレイヤーとしての経験があるからこそ伝えられることだと思いました。
 
4回通ったところで私自身よい感触が出始めました。先生によると少し早いという印象だったようです。見るのも嫌だったYou tubeなどのゴルフ番組も見たくて仕方ない状況になっていました。練習場でのスイングは別物とは言いますが、それでも6回通った時点では自分自身かなりの感触を得ており次のラウンドが楽しみでした。いざラウンドするとトップからすっとクラブが下りてくるではないですか!!あれれ!あんなに苦労したのにこんなに気持ちよくスイングできることがなんだか不思議で、3年以上も悩んだあれはいったいなんだったんだろうという感覚でした。そのままラウンドを続けとうとう18ホール回り切りました。これまでの状態のゴルフにいやな顔せず3年余り一緒に付き合ってくれてきた仲間も治ったね!と一緒に喜んでくれたことが非常にうれしかったです。トンネルを抜けたという実感がこみあげてきたのはラウンドが終わって帰路に着いた時でした。そのくらいの衝撃だったんです。
 
私の場合は3年以上悩んだイップスがわずか3か月程度の過程で治っていきましたが、その期間に土子先生の治療と並行して読んだ本がありました。一つは「無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―」 大嶋信頼著、もう一つは「新 インナーゴルフ」 ティモシー ガルウェイ著でした。特にインナーゴルフは土子先生の治療の中でもキーワードとなるものもあり、また私の場合はゴルフに関する抽象的な概念のやり取りも治療の中にありましたので、先生の言葉に含まれる伝えたいことを理解する助けになりました。
 
振り返るとゴルフが好きだったこと、楽しさをあきらめることができずにいたおかげでいまは見えなくても、出口があるだろうと信じ続けられたことはよかったと思います。そして、時には笑いのネタとしていじられることはありましたが、この状態に嫌な顔せず、我慢強く一緒にラウンドしてくれた仲間がいてくれたことは大きな力となりました。3年間以上悩み続け、試行錯誤し、いろいろ情報収集し期が熟しかけていたのでしょうか?そこへきて土子先生との出会いが決定打となりました。土子先生にはイップスを治していただいただけではなく、人生の楽しみや幸せのためにゴルフがあるということ、そして、これから体力が衰えても、いろんな状況においてもゴルフを通じて人生を豊かにする知恵を授けていただいたと大変感謝しております。本当にありがとうございました。