病院の薬で治らない手足の湿疹
報告者:石田 尚也(ひより整骨院)
2023.6.27
【患者】 | 31歳女性 2022年7月 第一子出産 動物病院の看護助手、2023年1月から育休復帰 |
【主訴】 | 両⼿の第4・5指の⼿荒れ、湿疹 両⾜外踝部周辺の⽪膚炎?かさぶた状に隆起 ⽪膚科に通院中 |
【症状】 | 2023年4⽉来院 産後の不調により来院。⾸肩の痛み、腰の痛み。 来院当初より⼿や⾜の肌荒れは確認していたが、病院で薬をもらっているとのことで、当初この症状に関しては治療をせず。 ⾸肩や腰はAMや⾻格矯正にて施術を⾏い症状は改善してきたが、6 回⽬の治療時に⼿⾜の⽪膚症状の悪化を確認。聞いてみたところ、薬の服⽤やステロイドの塗布をしていても改善されず、最近さらに悪化してきたとのこと。 ⽪膚炎の原因にもメンタル的なことや脳の誤作動の関連を説明し、治療の同意を得てPCRTを開始する。 |
【施術】 | <第⼀回⽬ 2023年6⽉7⽇> 目安検査 ① ⼿背の右⼿第4・5指MP関節部PRT陽性 ② 同部、左陽性 ③ 右⾜⾸外踝部周辺PRT陽性 ④ 同部、左陽性 機能評価チャート 意識レベル 身体レベル 現在の症状 8 9 内分泌系 9 メンタル系 10 (アレルギー系の反応がなかったためアレルゲンチャートは使用せず) EB検査 組合せ:ブレインマップ(両前頭前野・左頭頂部陽性) メジャーを左前頭前野とする 調整 認知調整法 ▶⼤脳辺縁系 ▶価値観 ▶重要感(⾃覚6 ⾝体Lv4) 仕事をしている時は、院⻑から君がいれば⼼配ないと信頼されていた。 育休から復帰してから、育休中にスタッフが増え、⾃分の重要度が下がったように感じられる。 ▶信念1 ▶警戒⼼ 料理や家事に関して、義⺟から何か⾔われるのではないか。 メジャーの左前頭前野が陰性化 それに伴いブレインマップの他部位も陰性化 各⽪膚の部位も触診しても陰性だった。 機能評価チャート再検査 意識レベル 身体レベル 術後検査 現在の症状 8 9 → 3 内分泌系 9 → 3 メンタル系 10 → 4 <第⼆回⽬ 2023年6⽉21⽇> 前回の施術から2週間後の来院 ⼆回⽬来院まで薬の服⽤も塗布薬も使⽤せず。 両⼿指の湿疹が完全に消失、⾃覚症状も無し 両⾜のかさぶた状の湿疹もかなり改善 目安検査 ① 左第四指陽性 ② 両外踝部陽性 機能評価チャート 意識レベル 身体レベル 現在の症状 4 6 自律神経系 8 EB検査 組合せ:ブレインマップ 左前頭前野をメジャーとする 調整 ▶⼤脳辺縁系 ▶価値観 ▶安⼼(⾃覚、⾝体Lv4) 仕事、経済的に。家や⾞の購⼊に対して、今の収⼊では不安 ▶価値観 ▶存在感 義⺟に嫁として。 ただし、義⺟に何か⾔われたわけではなく、⾃分⾃⾝の強迫観念。 ブレインマップ陰性化、⼿指、⾜のEBも陰性化 機能評価チャート再検査 意識レベル 身体レベル 術後検査 現在の症状 4 6 → 2 内分泌系 8 → 3 |
【まとめ】 | ⽪膚の症状に関しては現在も治療中だが、本⼈は薬を使っても出産後から半年以上も改善しなかった症状が、たった⼀回の施術で痒みもなくなり、湿疹もほとんど消失したことにとても喜ばれていた。 今回の症例は、私⾃⾝初回の来院時に症状の認識はしていたものの、病院に通院中とのことで当初アプローチはしなかった。 ところが、⾝体症状を施術の経過中に症状の悪化を認め、PCRTの提案をした。⾝体症状の改善もあったことから信頼関係が築けていたことと、薬による効果がなかったことで、PCRT に対しての反応も早かったために症状の改善が早かったのではないかと推測する。 私⾃⾝たった⼀回での⽪膚症状の変化にとても驚いた。 反省する点は、⽪膚炎のような視認できる症状は可視化できる様に写真を撮っておくべきだったこと。 なかなか⽪膚炎を主訴として我々の治療院を訪れることは多くはないと思うが、患者が持っている悩みを私たちはいち早く知ってあげるべきであり、最適な治療を提供できる技術と説明⼒が必要であると考えられた。 |