パニック障害(30歳女性)

 
報告者:吉武 史郎(クローバーカイロプラクティック

 

【患者】 30歳 女性 会社員
2012年10月から外出中に吐き気・めまいが出るようになった。
クライアントは本症状では、職場がある博多駅では症状が出ない事もあり、ほぼ「天神」限定の症状のように思える。
※天神というのは、福岡県の繁華街。
友人等と天神で合う約束ができないので困っているとの事だった。
内科にて血液検査等を行うも悪い所が見当たらないとの事。
当院のHPに自律神経系の事が書いてあったので来院された。

【治療】 常に肩、背中のコリ、頭痛、低血圧、低体温、不眠である。最近では特に眼が疲れやすく通勤途中やパソコンの光が眩しく辛い。
[病院の診断名]
眼科 円錐角膜
[神経内科での処方薬]
・メイラックス※1) エホチール※2)初回の治療はアクティベーターメソッドで身体全体をコントロールしている神経系の調整のみを行った。
首が軽くなったと喜ばれて帰られた。

2回目よりPCRTを治療に取り入れた。
天神で気持が悪くなった時の事をイメージして戴いた。
PCRT検査:陽性反応
PCRTのパターンチャートで検査していくと、【味覚】→【食事関係】→【夜】
あまり分からない様子だったので時系列や感情も診ていった。 時系列【3年前】→感情

【拘束感】 思い出したご様子で約3年ほど前に嫌な記憶があったらしい。
それは友達と天神で食事をしていた時に、知らない男性に声をかけられて相手をしなければいけなかった場面だった。
その時の事を思い出すとPCRT検査で陽性
この事で体が反応を示さなくなるようにPCRTの治療を3回行った。
後日、天神に行かれたらしいのですが気分も悪くならなかったと報告を受けています。

【考察】 初診の問診時に、ほとんど天神のみで症状が起こっているのでこれはPCRTで改善するんじゃないだろうかと感じていました。
パニック障害というと一般的には人の多い所で症状があらわれるようです。
過去の天神の何かしらの出来事が影響している感じがしました。
このような症状は心療内科を勧められる事が多いようですが、投薬で治療を行っても本当の問題をなかった事のように抑えつけてしまうので更に症状が強くなってくるように私は思います。
勿論、必要なケースもあると思われますが、その前に身体に負担なく、優しいPCRTの治療を受けられてみてはいかがかと思います。