月経時に起こる諸症状
報告者:石田 尚也(ひより整骨院)
2020.10.8
【患者】 | 38歳 女性 |
【主訴】 | 腰痛・背部痛 生理の1週間ほど前になると毎月頭痛や膀胱炎になる。 生理の前後10日程度は不調でメンタル面もイライラしたり憂鬱になる。 |
【問診】 | 来院目的は慢性的な腰部・背部痛の改善 さらに様々な症状を訴える 背中の痛み・腰の痛み・頭痛・動悸・耳鳴り・めまい・胸焼け・疲労感・むくみ 頻尿・残尿感・生理痛・生理時膀胱炎・イライラ・不安症・不眠・寝不足etc |
【患者情報】 | パート 15歳長女 13歳次女 11歳長男 7歳次男 三年前に離婚し、現在子供4人との5人で生活 |
【施術】 | 1回目 基本バランスの目安検査で仙腸関節部・腰部に陽性反応 アクティベータベイシックで調整 (E Bメジャー)仙腸関節 →(調整法)認知調整法 →(三層構造)B大脳辺縁系・信念1・同情心:旦那さんへの同情心 →(三層構造)B大脳辺縁系・信念2・犠牲心:子供の習い事での役員について →さらに・ほかにで陰性 初回の治療を終了。後日L I N Eメッセージでイライラすることがあってもよく眠れるようになったと報告あり。 2回目 腰部・背部痛の症状は消失。生理時の不調を訴える。 生理時に頭痛と膀胱炎が起こり毎月寝込む。 アクティベータベイシックで基本バランス調整 (E Bメジャー)右前頭葉 →(調整法)認知調整法 + 組合せ 経絡 太陽膀胱経 →(三層構造)C大脳皮質系・②エピソード記憶力:生理前に頭痛と膀胱炎で陽性反応 →(三層構造)B大脳辺縁系・信念2・競争心:姉として妹に対して子育てに関してで陽性反応 →(三層構造)B大脳辺縁系・信念1・同情心:娘として母に対してで陽性反応 お母さんが生理痛で辛いのを子供の頃から見ていた →さらに・ほかにで陰性反応 2回目終了。 3回目 生理に関しての不安感が残っているため、それを主訴として治療 (E Bメジャー)右中脳部 →(調整法)認知調整法 + 組合せ 経絡 少陰腎経 →(三層構造)Cエピソード記憶:生理前になると膀胱炎になるイメージで陽性 →(三層構造)B大脳辺縁系・信念2・競争心:8年前妻としてで陽性反応 →さらに・ほかにで陰性反応 3回目終了。 現在もメンテナンスとして2週間に1度のペースで来院しているが、3回目の治療以降生理前後の頭痛・膀胱炎を含め関連症状は出ていない。 |
【まとめと考察】 | 当院では年齢を問わず女性の来院が9割ほどです。 婦人科系の症状に悩まれている方は少なくなく、特に月経に関係する不定愁訴は非常に多く感じます。 今回のケースは来院理由は腰背部の痛みでしたが、様々な不定愁訴がありました。特に毎月の生理時に必ず起こる膀胱炎と頭痛に悩まされ、不調のせいで子供たちに対してもイライラして嫌な思いをさせてしまっていたそうです。 この患者さんの症状について生理と膀胱炎、頭痛などの組織的な関連性はなく、生理に対しての嫌なエピソードやメンタル系の誤作動が関係していました。症状の改善により子供達にも機嫌がいいママで喜んでもらえたそうです。 この患者さんと同じように生理で悩みを訴える女性は多く、そのほとんどがP C R Tによる治療での結果はとても良いと感じます。 私は男性ですので、女性の生理時の不快感や生理に対する感情は正確には分かりませんが、やはりメンタル系に左右されるであろう事は想像できます。 また、ほとんどの女性が生理はこういうものだと諦めている事、他の人に相談しないことも長い期間不調を抱える原因になるような気がします。 多くの女性にP C R Tによる治療効果、月経時の関連症状は改善するものだと知って欲しいと思います。 |