ペットの急性食物アレルギー

 
報告者: 菊地 光雄(カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・K

2021.6.11

【患者情報】 柴犬3歳 ♀ 体重8K
【他覚症状】 急性アレルギー症状による両瞼の腫脹と痒み、両口唇の腫脹と痒み、陰部の腫脹と痒み、嘔吐の症状
【既往歴】 2020年の6月にワクチンおよび狂犬病の予防注射後およびフィラリアの薬剤投与後に食欲不振と両口唇の痒みを発症するが経過観察後2.3日で消失する。
【治療歴】 アレルギーに関する治療歴無し。不妊手術あり
【特記】
言語が通じなので情報収集が困難であるため全てPRTと意念で行う

【施術経過と症状経過】 5月28日夜

夕食後から両瞼と両口唇(頬)、陰部に腫脹と痒み、嘔吐を発症する。夜間のため施術は行わず、昨年の経験から経過を観察する

 
5月29日
早朝より顔の腫脹が高度になり痒み酷く手足で掻きむしっていたので施術を行う。
検査と施術はPCRTで代理人を介して行う。

検査

急性期のため引き金となったアレルゲンを特定する。
食べ物⇒肉⇒馬肉⇒添加物 馬肉と添加物に陽性
*馬肉と添加物の両方に陽性反応があったが、アレルゲンと思われる「馬肉入りのスティック」の現物があったのでそれを代理人に持ってもらい確認する。

目安検査

代理人による患部の接触、症状イメージ、馬肉スティックの制限距離10m

エネルギー系

経絡/三焦経、小腸経、大腸経、膀胱経に陽性

情報系/サンプル
アレルゲン「馬肉スナック」
意念調整法/キーワード 警戒心、重要感、つながり、羞恥心
施術後1時間くらいで口唇、瞼の主張は軽減する。5時間後には口唇、瞼の腫脹はほぼ改善する。
食欲と元気はない。一日中寝ている。

 
5月30日
翌日の早朝の散歩は行ったが、朝食は食べずぐずり気味。顔の腫脹、痒み無し
昼頃2回目の治療を行う
馬肉スナックは陽性であるが制限距離2mに縮まる
アレルゲン+経絡を意念調整で施術する。(経絡、キーワードの詳細の記載は省く)
調整後の目安検査は陰性になり、馬肉スナックの距離が0になり終わるが、薬剤に陽性反応があり調整を行う。

 
5月31日
急性期の症状は改善したが、馬肉スナックはまだ陽性反応を示すが、今回の馬肉スナックは引き金と考えて現状で食べられる食物を検査して、陰性反応がでた食物とした。(通常の餌としているフィッシュ&ポテト陰性)

*昨年もワクチンやフィラリアの薬物投与後にアレルギー症状がでたので、本質的なアレルゲンは薬物にあると推測してPRT を行い薬物の陽性反応がでたので薬物のアレルギーの施術に切り替える。

 
6月4日
顔のアレルギー症状はすっかり良くなりましたが、肛門、陰部の痒みがあるようで時々舐める。肛門、陰部の痒みは食物の反応が陰性であったが「カビ」に陽性反応があった。
カビ+膀胱経⇒意念調整⇒忠誠心
フィラリアの薬剤は制限距離が3Mあり、まだ服用はできない。
薬剤のブロックは消化器系で大腸と小腸にあった。
薬剤+大腸⇒意念調整⇒警戒心
薬剤+小腸⇒意念調整⇒劣等感で

調整後制限距離は0m。明日再チェックして経過が良ければフィラリアの薬も服用可能と思われる。

 
6月8日
症状改善が見られたので安心し、次の施術の間が予定より空いてしまった。本日の検査はフィラリアの薬剤の制限距離と食物の再チェックを行う。
フィラリア薬剤の制限距離0m 食物は馬肉陰性であった。フィラリアの薬剤が制限距離が無くなったので服用させる。

 
6月9日
フィラリアの薬剤によるアレルギー性の副反応無し
これで今回のアレルギーの施術は終了する。

【考察】 今回のペットや赤ちゃんなど言語が通じない場合の検査、施術は困難なことが多いが、PCRTの代理人を介して行うことで容易にできる。また、言語が通じないことによって情報収集が少ない場合もPRT、意念によって得ることができる。
今回の検査、施術で最も注意したところは、施術者(本人)の先入観や思い込みを削除し、ニュートラルな立場で検査、施術を行うことであった。そのためアレルギーの現代医学の知識や常識を排除し、意念とPRTの陽性反応を一つ一つ丁寧に診た結果が早期改善につながったと思われる。
ペットのアレルギー治療法は現代医学と同じでアレルゲンを避ける対処療法的な機械論的な治療だが、PCRTの臨床家であれば、物質(アレルゲン)や情報(感情など)、身体をエネルギー体として評価することは重要なことであると再確認した症例である。


 

急性症状:口唇の膨張
 
急性症状:両瞼の腫張
 
代理人で薬剤適合の施術
 
5月30日
初回施術後の翌日の腫張が改善