第50回中級3 2015.12.13-14

 
<開催日>    2015年12月13日~14日
<開催場所> 味覚糖UHA館TKP浜松町カンファレンスセンター
 
■ 学習内容

    • 筋骨格系・小脳系の症状
    • 顎関節症
    • 頭痛
    • ジストニア
    • イップス
    • 平衡感覚器系の症状
    • 臓器系の症状
    • 婦人科領域
    • 交通事故によるトラウマ
    • 不眠症
    • 気分障害

 
■ 講義    
保井インストラクター、土子インストラクター、国井インストラクター、菊地によってプレゼンが進められました。また、スタッフと受講生からの興味深い症例報告があり受講生にとっては臨床的に参考になったと思います
 

 

初日の前半は、保井インストラクターによって反射系の調整法に「頭蓋調整法(上級)」が新たな調整法として紹介されました。この「頭蓋調整法(上級)」は、臨床的にも効果があり受講された先生方には翌日からすぐに使える調整法となったと思います。
 
土子インストラクターによるジストニア、イップスのプレゼンは得意分野で詳細な内容でゴルフ選手のイップスを例にあげて紹介されました。
 
國井インストラクターによる婦人科領域、不眠症、気分障害のアプローチを症例をもとにプロトコルチャートに沿って進めていくことの大切さを紹介されました。
 
臓器関係、交通事故トラウマ、スポーツ障害は菊地が担当し、臓器関係では目安検査をする際に臓器反応点に対する触診法や圧痛などの患者と共有して、治療前後の評価(目安)にして進めることを紹介しました。
 
症例別ごとに保井インストラクターが受講生を患者役にしてデモを行い、治療の進めかたを分かりやすく紹介しました。受講生にとっては実際の臨床を目の前で見ることで、PCRTの臨床効果が実感できたと思います。
 

 

 
■症例報告(順不同)
◆「身体全体の痺れ」・・・・日下田先生
原因不明の全身のシビレを訴える患者が、PCRTで早期改善した症例です。
 
◆「PCRTをペット診療に活用するには」・・・・北野先生
獣医師が動物にPCRTを活用する際の難しさや、工夫をこらした検査法など興味深い症例です。
 
◆「車に乗るとめまいがする」・・・・野間先生
車に乗るとめまいがする症例で、潜在的な背景には家族関係など、人と人の関わりがあった症例です。
 
◆「唇のけいれん」・・・・福田先生
リラックスするとくちびるが痙攣する不快感の、早期改善を希望する患者にプロトコルチャートに沿って基本通りに進め、短期改善した症例です。
 
◆「肩が重い、腰痛、起立時の左足首痛」・・・・篠崎先生
原因不明の起立時の足部痛を、プロトコルチャートの基本に忠実に進めて、短期改善された症例です。
 
◆「ロングパットイップス」・・・・土子先生
ゴルフイップスはショートパットやティーショットで多く見られますが、ロングパットで発症する少ないイップス症例です。
 
◆「過換気症候群」・・・・菊地
脊柱管狭窄症手術後の過換気症候群の潜在的背景には、治療の説明、画像検査の情報が大脳皮質系の意味記憶、エピソード記憶が強固に記憶した症例です。
 

 

 
■ ワークショップ 
二日目から野間インストラクターが加わり、5つのテーブルに、4~5人の分散となりました。全てのテーブルでインストラクターがサポートし、「プロトコルチャートの使い方」「生体反応検査」「反射系(頭蓋調整)」「大脳辺縁系(信念・価値観)」「大脳皮質系(意味・エピソード)」を受講生が学びたい項目を選び行われました。
中級3ということである程度臨床で使っている方が多く、プロトコルチャートを理解して進めることができていました。年一度の認定維持をされる先生方、プロトコルチャートに沿って進めることに戸惑っていた受講生もみられましたが、プロトコルチャートも整理されて使いやすくなってきているので、受講回数の少ない方もベテランも、基本通りプロトコルチャートに沿って進めることで、臨床効果を高めることができると思います。
 
■ 新たな認定者の誕生 
新たにシルバー認定者2人が誕生しました。おめでとうございます。
 
■  謝辞      
心身条件反射療法研究会も発足から10週年を迎えました。振り返ると多くの受講生に支えられてきたことをあらためて感じます。また、受講生を信頼し来院される患者さんが、心身条件反射療法を受けられ喜ばれていることを思うと感慨深いものがあります。同時にこれからも多くの受講生に参加して頂き臨床の現場で活躍していただくためにもスタッフ一同研鑽していきたいと思います。
また、エンタプライズ北島様、陽春堂小久保様、いつもご協力いただき有り難うございます。
この場をお借りしてお礼申し上げます 。 
 

(文責:心身条件反射療法セミナースタッフ 菊地 光雄)