「生体反応検査法」に基づく療法

 
PCRTの検査法の特徴として、通常の治療院で行われている問診や触診法、姿勢検査、整形外科的検査法、神経学的検査法などの理学的検査法に加えて、患者様の身体を使った「生体反応検査法」を組み合わせた複合検査を行い、施術が必要かどうかを判断します。
身体の姿勢や関節の動き、筋肉の緊張度などを評価する理学的検査法は、主に治療前と治療後の治療効果を判定するために使います。例えば、最初は曲げにくい関節が曲がりやすくなったとか、動きによる関節痛が軽減、あるいは消失するなどで、患者様も治療後の効果を体感することができます。

 

 
このような理学的検査法は治療前と治療後の評価に役立ちますが、どこを、どのように治療をするか否かの基準にはなりません。治療を行うか否かの基準はすべて「生体反応検査法」に基づいて行います。この「生体反応検査法」が熟練している施術者は、不問診で生体のエネルギーブロック(EB)を特定することができ、スピーディーに治療が必要な部位や適切な施術法を選択することができます。

 

 
「生体反応検査法」は、主に生体に「誤作動」を生じさせるEBを特定するために使います。このEBには原因のレベルがあります。まず肉体内、すなわちハード面に生じるEBレベルがあり、それは特に身体の機能面に関係します。
そして、さらにその上位の原因レベルとして、ソフト面のEBレベルがあります。それは、「心と身体の関係性」によるEBや「様々な外界との関係性」によるEBなどです。これらのEBのレベルの深さは症状に応じて異なり、一人一人の患者様の症状に応じて、EBの深さと広さを見極めて検査を進めていきます。

 

 
多くの症例で、「生体反応検査法」を基準に施術を進めていき、治療前に示されていた陽性反応が、治療によって陰性反応へと転じることで、患者様の自覚症状が軽減、あるいは消失する場合が臨床の現場で多く見られます。患者様の中には次の日、あるいは数日後に改善するという時間経過的な違いもありますが、多くの症例で、「生体反応検査法」による検査結果と自覚症状の改善がほとんど一致しています。このような再現性のある安定した「生体反応検査法」を修得することで患者様との深い信頼関係が育まれます。そして、この「生体反応検査法」を修得することは、施術者にとってはかけがえのない財産になります。
私たちは、多くの治療家がPCRTの「生体反応検査法」をマスターして、多くの患者様への貢献につながることを願っています。