PCRTの施術領域

 
心身条件反射療法(PCRT)〔別名:ニューロパターンセラピー〕を実践している臨床現場では、腰痛や肩こり、頭痛、関節痛、スポーツ障害などの筋骨格系の症状は、症状を引き起こしている原因が明らかになれば改善することがほとんどです。
PCRTでは筋肉系のバランス調整、その元である神経系のバランス調整という本質に目を向けて治療を行います。
筋骨格系の症状は、主に筋肉の働きのアンバランスから生じることが多く、その筋肉の働きは神経系ですので、神経系の誤作動による結果だと言えます。
神経系には大きく分けると「興奮系」と「抑制系」があり、部位はどこであれ、痛みやコリ、しびれなどの異常症状があるときは、神経系が無意識的に「過剰状態」か「過少状態」になっているのです。
そして、多くの症例で、その神経系に誤作動を引き起こす元の原因があるので、PCRTでは神経系に誤作動をもたらす元の治療も行います。

 

PCRTでは一般的な治療では治りにくいとされる以下のような症状の改善を得意としています

  • めまい、ふらつきなどの平衡感覚器系の症状。
  • 花粉症や蕁麻疹などのアレルギー症状。
  • 便秘、下痢、尿失禁、過敏性腸症候群などの臓器系の症状。
  • ジストニアやイップスなどメンタル系が絡んだ脳の誤作動による症状。
  • 自律神経失調症、起立性調節障害、睡眠障害、パニック障害、PTSD、うつ病、心因性視力障害などのメンタル系の症状。

これらの症状がなぜ一般的な通常医療や代替医療で改善されないのか?それは対症療法的な療法や、部分的な療法など機械構造論的な考え方に基づいて治療を行っているからです。
機械構造論的な医療分野では、各部位ごとの専門性はとても重要になります。例えば、外科的に手術を行うためには、その領域での緻密性や専門性が求められます。
しかしながら、自然治癒力を引き出すことを主な目的とする代替医療の有機生命論的医療の領域では、身体の「働き」を診る専門性、「心と身体の関係性」、「心と外界との関係性」など「関係性」による誤作動を診る専門性がとても重要になります。
特に心身医療の分野では心と身体の関係性が改善されることで様々な症状が改善されます。例えば、腰痛などの関節痛も最近ではメンタル面との関係性が原因であることが科学的にも証明されており、肉体とメンタル面との関係性を診て治療することはとても重要になっております。
私たちは身体‐脳‐心‐外界などの関係性を検査して総合的なアプローチをする専門家ですので、現代医学ではまだ盲点となっている目には見えない原因に焦点を当て、様々な症状に対してアプローチすることができます。
PCRTではそれらの治療法の盲点となる「心と身体の関係性」にフォーカスしているので、通常では難治性とされている慢性症状が改善されるのです。
PCRTの研究会を継続的に受講されることで、だんだんと自然治癒力を引き出す治療法の本質が理解でき、このような難治といわれている慢性症状の改善にも自信が持てるようになります。

 

PCRTでは、基本的に生体エネルギーの循環が正常であるか否かを基本に検査を行い、背の検査結果に基づいて施術を行いますので、出産前の妊婦さんや乳幼児など、年齢や体型に関係なく治療することができます。乳児や一人では治療を受けられない幼児などは、お母さんやお父さんに抱っこされたままで施術を行いますので、PCRTでは「代理検査法」の手法を修得していきます。
 

PCRTでは、生体エネルギーを基本に治療を行うので、動物の治療も行うことができます。人間も動物も生命エネルギーブロックを対象に治療するという意味では基本的に同じです。動物の治療のための代理検査などにコツが必要ですのでそのようなスキルも学びます。自然療法を基本にしている獣医師の先生も参加されています。

 

慢性症状が改善していくプロセスの中で、時折、自己矛盾、あるいは頭で考える「意識」と「無意識」に不一致が生じてしまい、慢性症状の改善にブレーキをかけてしまうこともあります。その場合、コーチング手法を織り交ぜた「質問技法」や「行動心理学」などの知識と「生体反応検査法」を組み合わせることで、自分の心の奥にある不一致が明確に整理されて、次なるステップへと進むことに役立てることができます。
また、競技に関わるスポーツ選手では、特にメンタル面のバランスは、肉体のバランスに深く関係しており、メンタル面に関係するブロックを改善させ、「意識」と「無意識」を統合させ「心身一如」を実現させることが求められます。そのためにはPCRTで行われているコーチング技法を織り交ぜた施術が効果的です。

 

PCRTの技術がさらに熟練してくると、術者と患者間の信頼関係があるという前提で、遠隔治療もできるようになります。PCRTは基本的にはエネルギー療法ですので、患者様が遠方に居ても、電話回線やスカイプなどの通信を通じてエネルギー的に情報交換を行いながら検査と治療を行うことができます。