石田 尚也

 

 
柔道整復師・ANJ上級認定者、ICC国際コーチング連盟認定コーチ
 
ひより整骨院
 
PCRTは私たち治療家が必ず習得するべき治療技術だと考えています。
これまで継続してPCRTセミナーに4年間参加してプラチナ認定を取得しました。
私は柔道整復師なのでPCRTセミナーに参加するまでは治療を構造論的観点からしか考えていませんでした。
ロボットであれば曲がっている部分はまっすぐ伸ばしたり、ネジが緩んでいたら締め直したり、動きの悪いところは油をさしてあげれば回復します。
ところが我々人間には意識があり、感情があり、記憶があります。
構造に問題がなくても、過去の記憶や感情によって身体の機能に誤作動が生じるのです。
日々生活していく中で、人間はさまざまな体験や記憶に基づいて今の行動を決定しています。例えば2つの道があった時、片方は近道でも過去に交通事故にあった経験があれば無意識的にそちらの道を避けて通っていることがあります。
事故に遭った経験のある道を通った時には、もしかしたらその時の視覚的な状況や音、におい、恐怖の感情など記憶が脳のスイッチを刺激して痛みが再発するということも起こりうるのです。
また幻肢痛のように足首を損傷して膝から切断したとします。ところが無いはずの足首が痛むというのは組織の問題ではなく、脳による痛みの記憶の誤作動と言えます。
私たちは治療家としてこのような脳の誤作動記憶が身体的症状を引き起こすことが少なからずあることを知るべきだと思いますし、PCRTではこの記憶の誤作動による様々な症状を改善することが可能です。
 
私のように構造論で治療をしてきた方には最初は理解が難しいし、正直怪しい治療法にも感じることがあるかもしれません。残念ながら受講する方には初回の基礎1だけで次回以降からは参加されない方がいらっしゃいます。
しかし、せっかくこの素晴らしい治療法の門をくぐったのに全貌を知らずに引き返してしまうのは本当にもったいないと思います。絶対に1年継続して受講することを強くお勧めします。