やる気が出ない、グランドに行くのが怖い
報告者:森本 昌樹(かしはらもりもと接骨院)
2016.5.20
| 【患者】 | 13歳野球部 |
| 【主訴】 | やる気が出ない、グランドへ行くのが怖い 野球ほどではないが、学校へ行くのが嫌な時がある。 |
| 【検査法】 |
血中酸素濃度 右98 左95 マイヤーソン徴候 陽性 全体的に左側の筋緊張 対光反射 縮瞳、散瞳の繰り返し |
| 【施術法】 一回目 |
スクリーニング検査…症状イメージで反応 グランドへ行ってからやる気が出なくなる状態をイメージしてもらう EB特定検査 …大脳辺縁系 感情→恐怖で反応 冬の練習でコーチに言われた事で緊張パターンが出たので 呼吸振動により調整 フィードバックしていき、感情→期待でさらに反応したため コーチ、監督からの期待をさ れている事をイメージしてもらい緊張パターンが出たので呼吸振動により調整 フィードバックで反応が消えたため一回目の施術を終了。 |
| 二回目 |
グランドへ行ってしまえば、練習に対するやる気は出る状態に。ただ、行く前の恐怖感がまだ残るという訴え スクリーニング検査…症状イメージで反応 グランドへ行く前の恐怖感をイメージしてもらう EB特定検査 …大脳皮質系 エピソード記憶 グランドで周りの選手が頑張っている中自分が練習できていない状態をイメージで緊張パターンが出たので、自分が思うように練習できているイメージに書き換えてもらって呼吸振動法で調整 フィードバックしていき更にエピソード記憶で陽生反応。ノック中のイメージをしてもらう事で緊張パターンが出たので、これもいいイメージに変更して呼吸振動で調整 フィードバックで反応が消えたため2回目の施術を終了 |
| 三回目 |
野球の際の症状は消えたが、学校に行く際にたまに行くのが嫌な症状が出る状態 スクリーニング検査…症状イメージで反応 学校へ行く前の行きたくない状態をイメージ EB特定検査 …大脳辺縁系 感情→忠誠心で反応 先生の言う事を忠実に守らなければという感情で緊張パターンが出たため呼吸振動により調整 フィードバックで更に忠誠心で反応し、更に今度は野球の際にも同じように指導者のいう事を忠実に守らなければという感情で緊張パターンが出たため呼吸振動により調整 |
| 四回目 |
野球の際も、学校へ行く際もほとんど症状が出なくなった状態。更に初診時にあった交感神経過剰状態も検査で改善されたため、アクチベーターのみの施術を行い終了 |
| 【考察】 | 三回目の施術の際に患者様自身も、忠誠心という事が自分のルールになって、そこを絶対守らないといけないという事が野球でも学校でも自分を苦しめていたという事が腑に落ちた様子でした。更に一回目からの施術内容が頭の中でつながりましたという感想を頂き、比較的早期に症状改善がみられたと思います。 PCRTの導入の中で、この腑に落ちるという作業が行われた際に、大きな変化をみられることが多いため、患者様にわかってもらいやすい施術になるよう今後も臨床に臨んでいきたいと思います。 |