不妊治療

 
報告者:土子 勝成(つちこカイロプラクティック

 

【患者】 29歳から45歳までの女性9名
【効果】 当オフィスでは9症例中5症例で妊娠となりました。この結果で確立が良いのか悪いのかを左右する事は出来ません。こちらとしても妊娠をさせようと治療しているのではなく、妊娠を阻害しているストレス要因を取り除く目的で行っています。結果、妊娠する方としない方になるようです。

【問診】 喘息の経験はないのですが、ここ半年ほど咳き込むようになった女性。
特にお姉さんと電話で話をすると咳がひどくなり、他の友人とも電話で話をすると咳が出る症状です。
電話を切って少しすると収まるのですが、最近では人と会って話をしていても咳が出るようになったそうです。

【心身条件反射療法の施術効果】 患者さんにストレスや緊張するイメージをしてもらいながら、深呼吸と共に丹田に振動刺激を行う施術です。効果として、症状に直結する記憶を、直結しない記憶に再学習することで、症状を引き起こす「くせ」を切り替える事が出来ます。

【症例1-妊娠した例】 29歳の女性、遠くからご主人と息子さん6歳と来院されました。この6年間妊娠しなかったと言う事で、来られたのですが女性自身がストレスによって出来ないのではないかと自覚していました。
女性にストレス治療として心身条件反射療法を行いますと、様々なストレスがありました。妊娠しない事もストレスなのですが、不安神経症のような状態でした。何事に関しても不安を口にするので、一つ一つ切り替える治療を行いました。トータル7つの不安要素を切り替えました。
女性は1回の治療で2週間後ご主人から電話を頂き、妊娠したと喜びの声を頂きました。

【症例2-妊娠しなかった例】 40歳の女性、10年前に一人目を出産されて二人目を妊娠したいと言う事で心身条件反射療法を行うのですが、ストレスによって妊娠しないという事に納得できない状態でした。さらに医者から卵管の狭窄を言われ、妊娠しづらいと言い渡されていました。それでも、一人出産されている事からもう一人出来るのではないかと切り替える治療を行いました。
トータル3回の治療を1ヶ月以内に行いましたが妊娠せず、来られなくなりました。

【症例3-妊娠した例】 37歳の女性、医療機関での不妊治療を2年間続けられて出来ないため当オフィスに来られました。女性は、肩こり頭痛、腰痛症状で半年前から当オフィスで治療をしていました。そのため、心身条件反射療法もよく理解されていました。ストレスが妊娠に影響している事も納得されていました。女性のストレスは妊娠したい気持ちと、妊娠したくない気持ちという自己矛盾が大きく関わっていました。そのため治療は22回の治療と長期化しましたが、妊娠されました。現在女の子を育てられています。その後も、子育てのストレスを定期的に治療しています。

【症例4-妊娠しなかった例】 38歳の女性、体外受精をしながら当オフィスの治療を希望されました。友人が当オフィスの不妊治療で妊娠された事を聞いて来られました。女性はストレスが妊娠の妨げになっていると自覚していました。そのため色々なストレスを探りました。その中で大きな問題は始めて妊娠する事への恐怖が大きく関わっていました。女性自身痛みに対する恐怖はかなりあり、ちょっとしたケガも怖いと言っていました。女性の恐怖心を少しずつ切り替える治療を15回にわたり行いました。しかし、妊娠はしませんでした。そのため、治療を断念されました。

【症例5-妊娠しなかった例】 42歳の女性、体外受精を1度行って失敗してしまったので、リスク要因を取って次の体外受精をむかえたいと当オフィスに来られました。女性自身も高齢出産なのでストレスやわだかまりがかなりあるのではないかと理解されていました。ストレスをチェックしますと、やはり高齢出産だから出来ないのではないかという思いと、自分に子育てが出来るのかという不安が大きく関わっていました。これを切り替える治療を8回行いながら体外受精の日を迎えました。この数週間後、妊娠されました。その後、45歳の時にも体外受精し現在は2人の息子さんと楽しく生活しておられます。

【考察】 不妊治療に来られる女性は皆さん30代半ばを過ぎている方が多いです。今の日本を物語っているのかも知れません。当オフィスではストレスが妊娠の妨げになっている場合に効果的に切り替える治療を行う事が出来ます。しかし、それだけではない要因もあると思います。また、患者自身がストレスが影響している事を認識している方が結果は良いようです。そのため不妊治療は心を安定した状態にして妊娠できやすい環境づくりと捕らえた方が良いでしょう。