バック転イップス
〜チアリーディング・タンブリング競技者の症例〜
報告者(施術者)情報:
報告者氏名:石田尚也
臨床歴(開業歴):25年(開業歴15年)
PCRT歴:7年・マスター認定
施術院名: ひより整骨院
報告期日: 2025年9月8日
症例テーマ:
バック転イップス 〜チアリーディング・タンブリング競技者〜
症例要約:
・完治
・治療期間:2024年11月30日~2025年3月29日
・通院回数:10回
・一回の治療時間:30分
・治療経過の良し悪し:順調に改善
患者の愁訴:
・チアリーディング・タンブリング時のバック転をするときに身体が固まってしまう。
・自分の番になると足が動かせなくなってしまう。
患者情報:
・年齢:11歳
・性別:女子
・職業:小学5年生
・種目:チアリーディング・タンブリング
・競技歴:3年
・競技レベル:世界大会出場(準優勝)
・患者の特徴(簡単に):シャイな性格で、出来るだけお母さんに話してもらいそうにして
いる様子。
・発症時期:2024年8月〜 約4ヶ月前
発症からの経緯:
2024年11月30日に初来院
2025年4月の世界大会までに10回来院
◾️発症の経緯
・2024年8月にトライアウトがあった。
・そのときから練習時に身体が動かなくなることがあり、今までできていたバック転ができなくなった。
・本番では恐怖心もなく、演技ができるが、チーム内での演技や練習時に起こる。
・問診票で「最も軽減するときはどのようなときですか?」という質問にも本番で演技をする時や、トライアウトの本番という記入あり
治療毎のスケール表
治療回数毎の折れ線グラフ表
考察:
エネルギーの共感共有を意識することが大切
内容のすべてを理解したり、要約する必要はない
患者に寄り添う(話すスピード、声のトーン、話し方、無理な開示を避ける)
患者本人がキーワードに関連する誤作動記憶と誤作動信号に自ら気付くことが大切
またそのことをどのように解釈しているか、意味付けているかを知る
施術者の先入観や過去の施術事例などにこだわりすぎると、キーワードに対して施術者のバイアスがかかり、患者さんの本質に対してずれが生じる可能性がある。
そのためにも施術者は常にニュートラルな姿勢を意識し、生体反応に則って検査を進め、シンプルな質問を投げかける必要があると考える。
治りにくい思考、治りやすい思考を持つ患者がいる一方で、私たち施術者は患者のタイプに合わせて臨機応変に関わり方を合わせていく柔軟性も必要ではないか。
年齢、性別、性格、認知能力差、社会的地位などを加味した上で、患者に寄り添う姿勢を保つことが大切であると私は考えます。