第114回基礎1 2026.3.15-16
<開催日> 2025年3月15日~16日
<開催場所> 東京・浜松町 味覚糖UHA館TKP浜松町カンファレンスセンター
<受講者人数>14名 (初受講6名)
〈認定合格者〉渋江優先生(シルバー認定)
〈症例報告者〉
・谷井昌幸先生(パニック障害に対するPCRT介入の一症例〜誤作動記憶と予期不安の関係〜)
・土子勝成先生(心因性頻尿、パニック症状)
■ 学習内容
〈一日目〉
第一部 ハード面調整法
第1章 PCRT総論
第2章 検査と調整の進め方
第3章 筋骨格系症状の総論
第4章 症状別各論 (腰痛編)
小テスト
〈二日目〉
第4章 症状別各論 (頚部痛 肩こり編)
総合ワーク・小テスト・総括
■講義
2026年3月15-16日に今年最初のPCRT基礎1セミナーが東京にて開催されました。
何年も継続受講されているベテラン受講生に加えて、6名もの初受講生がPCRTセミナーに参加していただきました。
PCRTのセミナーの特徴としては、事前の動画学習と対面での実技中心の構成です。
これまで会場で行っていた座学部分を、あらかじめ各自が動画で学習するスタイルとしたことで、当日はより実践に重きを置いた時間配分が可能となりました。
初受講の先生方も事前学習をしっかり行って臨まれており、実技のワークでもスムーズに取り組まれていたのが非常に印象的でした。
1日目は、PCRTの総論に始まり、検査と調整の進め方、筋骨格系症状の考え方、そして腰痛をテーマとした症状別各論を中心に進行しました。
PCRTの根幹となる哲学や理論を踏まえながら、「どのように検査を行い、どのように判断し、どのように調整していくのか」という一連の流れを、実技を通して繰り返し体験していただきました。
ベッド数を多く確保したことで、受講生一人ひとりが施術に触れる回数が増え、理解を深める機会が十分に確保されていた点も今回の大きな成果の一つです。
2日目は、頚部痛や肩こりといった日常臨床でも頻度の高い症状をテーマに、より応用的な内容へと進みました。
前日の学びを土台にしながら、症状に対するアプローチの幅を広げていくことで、PCRTの汎用性や臨床での再現性を実感していただけたのではないかと思います。
最後には総合ワークと小テスト、総括が行われ、2日間の学びを整理し、今後の臨床にどう活かしていくかを各自が明確にする時間となりました。
また、今回新たな試みとして実施された「インストラクターによるワンポイント講座」も非常に印象的な企画となりました。
「1枚のスライド・3分以内」という制約の中で、篠崎先生による「PRTが上手くなるコツ」、土子先生による「初学者が迷うEB」、石田による「EB検査は宝探し」、倉持先生による「成長への道のり」といったテーマでプレゼンが行われました。
それぞれのインストラクターがこれまでの経験から得た気づきや考え方を凝縮して伝える内容となっており、受講生からも「理解が深まった」「新たな視点が得られた」といった好評の声が多く寄せられました。
この取り組みは受講生にとって有益であっただけでなく、インストラクター自身にとっても大きな学びの機会となりました。限られた時間で要点を伝える難しさや、自身の考えを言語化する重要性を改めて実感する場となり、「アウトプットすることの価値」を再認識する機会となりました。
さらに今回印象的であったのは、初受講生の中に「患者としてPCRTの施術を受け、症状が改善したことをきっかけに参加された方」が2名いらっしゃった点です。自身の体験からPCRTの可能性を実感し、「同じように悩んでいる人の力になりたい」という思いで受講を決意されたその姿勢は、PCRTの本質的な価値を象徴していると感じました。
PCRTは単なる技術習得にとどまらず、施術者自身の価値観や在り方にも大きな影響を与える学びです。私自身、PCRTを学び続ける事で治療はただ患者さんの症状を改善するだけにとどまらず、患者さんの人生に貢献することを実感し、そのことに喜びを感じられます。症状の改善という枠を超え、人の可能性にアプローチしていくPCRTの魅力が、今回のセミナーでも随所に感じられました。
今回の基礎1セミナーは、初学者からベテランまでが互いに刺激を受け合いながら学びを深める、非常に質の高い時間となりました。学習スタイルの工夫、新たな試みへの挑戦、そして受講生一人ひとりの主体的な取り組みが相まって、今後のPCRTの発展を感じさせる内容であったといえます。
今後もこのような学びの場を通じて、より多くの治療家がPCRTの本質に触れ、その価値を臨床現場で発揮していくことを期待するとともに、さらなる発展に貢献していきたいと考えています。
(文責:石田尚也)
★認定試験★
昨年1年間、意欲的に学ばれていた渋江優先生がシルバー認定試験に合格されました。
おめでとうございます。