症例報告の提出方法と見本・テンプレート

PCRT CASE REPORTS / SUBMISSION

症例報告の提出方法と見本・テンプレート

症例報告を作成して提出するまでの手順をまとめたページです。 記入用のテンプレート(Word)とグラフのひな形(Excel)、記入見本をダウンロードし、そのまま上書きして作成できます。 書式は「症例の紹介」「PCRT臨床ノート」で共通です。

発行: Life Compass Academy(LCA) | 監修: 保井 志之(PCRT創始者・編集長)

Aまず、提出先を決めます

PCRTでは、症例の記録を「症例の紹介」と「PCRT臨床ノート」という二つの形で公開しています。 上下の関係ではなく、想定する読者が異なります。書式は共通で、必要とされる項目の範囲と通院経過の書き方だけが変わります。

症例の紹介 PCRT臨床ノート
想定する読者 PCRTを学ぶ施術者、施術を受けることを検討されている方 研究者、他分野の医療者、PCRTの検証に関心を持つ専門家
通院経過の書き方 形式A(記述形式)
各回の所見を文章で。1回あたり3〜5行程度。
形式B(表形式)
各回の検査所見を所定の表に記入。
必要な項目 【共通必須】の項目 【共通必須】+【臨床ノートのみ】の項目
掲載までの流れ 編集部が確認のうえ掲載します。 複数の施術者による査読を経て掲載します。
認定条件の症例報告 こちらに提出します。 認定とは独立した、学術的な記録です。
迷う場合は「症例の紹介」で構いません。 書き上げたあとに③はじめにを加え、通院経過を形式Bの表に書き直せば、そのまま臨床ノートへ提出できます。 項目を減らした簡易版ではなく、同じ書式の中で記述の形式が違うだけですので、後から進むことができます。

B提出までの3ステップ

テンプレートに沿って記入し、Wordファイルをメールで送るだけです。ゼロから書き起こす必要はありません。

STEP 01

書式をダウンロードする

C章から「テンプレート(共通版)」と「スケール表グラフ ひな形(Excel)」、提出先に合った記入見本をダウンロードします。

STEP 02

テンプレートに記入する

各見出しの【共通必須】【臨床ノートのみ】【任意】を見ながら記入します。通院経過(Ⅱ章)は、提出先に応じて形式Aか形式Bのどちらかを使い、通院回数分だけ複製します。

STEP 03

メールで提出する

Word形式(.docx)で保存し、E章の要領でファイル名と件名を付けて事務局アドレスへ添付送信します。

C書式・見本のダウンロード

以下のファイルはGoogleドライブで公開しています。「Wordでダウンロード」を押すと、Word形式(.docx)のファイルがそのまま保存されます。 中身だけ確認したい場合は「ブラウザで見る」をお使いください。 記入はダウンロードした控えに行い、ドライブ上のファイルは編集しないでください。

DOCX まず使うもの

① PCRT症例報告 テンプレート(共通版・空欄)

「症例の紹介」「PCRT臨床ノート」の両方で使う記入用の空欄様式です。各見出しに 共通必須 臨床ノートのみ 任意 の区分が付いており、どちらに提出するかによって記入する範囲が分かります。
Ⅱ. 通院経過には形式A(記述形式)形式B(表形式)の両方が用意されています。提出先に合うほうを使い、もう一方は削除して構いません。 形式Bには、EB検査表・認知調整法(反応言語/エピソード記憶/意味記憶)の記入枠があらかじめ用意されています。

Wordでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_テンプレート_空欄_共通版.docx
XLSX グラフ作成用

② スケール表グラフ ひな形(Excel)

⑧治療経過グラフを作るためのひな形です。色の付いたセルに各回の数値(NRS・予期不安・CGI-S・CGI-I)を入力すると、 折れ線グラフが自動で描かれます。通院回数より右の列は、列ごと削除すれば横軸が自動で揃います。
できたグラフを右クリックしてコピーし、Wordテンプレートの⑧欄に貼り付けてください。 2枚目のシートに記入例があり、数値の入れ方とグラフの見え方が確認できます。

Excelでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_スケール表グラフ_ひな形.xlsx
DOCX 形式Aの見本

③ 記入見本(形式A・記述形式):心因性頻尿

「症例の紹介」に提出する場合の見本です。各回の通院経過を、表を使わず文章で記述しています。 検査で何に反応し、どの反応言語が確認され、調整後にどう変化したかが、1回あたり3〜5行にまとめられています。 スケール表・折れ線グラフ・Ⅳ. 倫理的配慮まで、【共通必須】の項目が一通り確認できます。
「ここまで書けば提出できる」という範囲を掴む用途にどうぞ。

Wordでダウンロード ブラウザで見る 報告者:土子 勝成 先生
DOCX 形式Bの見本

④ 記入見本(形式B・表形式):テニスイップス

「PCRT臨床ノート」に提出する場合の見本です。各回の通院経過を、目安検査・EB検査・調整法の表に記入した完成例です。 ソフト面の反応言語の表は「関連言語」「詳細」を含む最新の様式で、詳細チャート(時系列・分野・立場)の記入例もそのまま確認できます。 全5回の評価スケールが、Ⅱ. ②数値化とⅠ. ⑦の表・⑧グラフで一致しています。

Wordでダウンロード ブラウザで見る 報告者:倉持 怜史 先生 【要差し替え:Googleドライブのリンク】
DOCX タイプ別の記入例

⑤ PCRT症例報告 記入見本集(タイプ別)

テンプレートの各項目に「何を、どの粒度で書くか」を示した見本集です。 Ⅰ章に基本情報・レポート項目の記入見本、Ⅱ章にタイプ別の通院経過の記入見本、Ⅳ章に倫理的配慮の記入見本、Ⅴ章に参考文献の記入見本を収録しています。
収録タイプ:A. イップス・ジストニア系/B. 筋骨格系/C. 自律神経系・メンタル系/D. めまい系/E. 内臓機能系/F. 婦人科系/G. アレルギー系/H. ハード面調整法のみの症例。

Wordでダウンロード ブラウザで見る PCRT症例報告_記入見本集_タイプ別.docx
PDF 事務局頒布

⑥ PCRTカルテ 新患用レポートページ

初診時に使用する記録様式です。CGI-S/CGI-I、NRS・予期不安(前/後)、人体図(脊柱・経絡)、反応言語のチェック欄、 ケア段階(集中・リハビリ・メンテナンス)の記入欄と、PCRTの概念図を1枚にまとめています。患者様への説明にもそのまま使えます。

事務局へ問い合わせる PDFファイル(有償)/お問い合わせのうえご購入いただけます
PDF 事務局頒布

⑦ PCRTカルテ 通院カルテページ

2回目以降に使用する記録様式です。1枚に2診分のレイアウトになっており、施術日時・回目・枠数、CGI-S/CGI-I、 NRS・予期不安(前/後)、メモ、人体図、反応言語チェック欄を記入します。 ここに記録した内容が、そのまま症例報告のⅡ. 通院経過になります(D章の対応表を参照)。

事務局へ問い合わせる PDFファイル(有償)/お問い合わせのうえご購入いただけます
フォルダごと開く: PCRT症例報告 テンプレート&見本(Googleドライブ)
ダウンロードできない場合や、書式が最新かご不明な場合は事務局( info@lifecompassacademy.com)までお問い合わせください。メールでもデータをお送りします。

D日々のカルテから症例報告へ

症例報告はゼロから書き起こすものではなく、日々のカルテに残した記録を並べ替えるものです。 PCRTカルテの記入欄が、テンプレートのどこに対応するかを示します。 カルテを普段どおり記入していれば、症例報告に必要な要素はすでに揃っています。

カルテの記入欄 症例報告での記載先 ひとこと
施術日時・回目 Ⅱ. 通院経過の見出し「第◯回:◯年◯月◯日」 初診日と各回の間隔が、②症例要約の「治療期間」になります。
身体症状程度 NRS(前/後) Ⅱ. ②数値化「症状の程度(NRS)」 「前」の値だけを転記します。「後」の値は臨床用カルテに残し、報告には載せません。
精神症状程度 予期不安(前/後) Ⅱ. ②数値化「予期不安」 同じく「前」の値。メンタル系・パニック既往例では特に重要です。
施術者評価 CGI-S(本日) Ⅱ. ②数値化「CGI-S(重症度)」 毎回評定します(初診時のみの指標ではありません)。記入したらⅠ. ⑦の表へ転記します。
施術者評価 CGI-I(初回比) Ⅱ. ②数値化「CGI-I(改善度)」 第2回以降に記載。NRS(患者の主観)とPRT検査結果を複合して評定します。こちらもⅠ. ⑦へ転記します。
初診時の医療機関の検査・診断 Ⅰ. ⑤患者情報「医科的所見・除外診断」/Ⅰ. ⑥発症からの経緯 整形外科等での検査結果、専門医受診が必要と考えたかどうかの判断を、一文で構いませんので必ず記載します。
人体図(脊柱・経絡)への記入 形式A:③その回の経過/形式B:③目安検査・④身体系EB どの部位で何を検出したかを記載します。形式Aでは文章の中に織り込みます。
基本感情・価値観・信念①②のチェック欄 形式A:③その回の経過/形式B:⑤ソフト面調整法「反応言語」 チェックした語をそのまま反応言語として記載します。
時系列・分野・立場のチェック欄 形式B:⑤ソフト面調整法「詳細」 誤作動記憶の背景(いつ・どの領域・どの立場で学習されたか)になります。形式Aでは省略して構いません。
A経験/B情報/C肯定的な意図、エピソード記憶・五感 形式B:⑤認知調整法(エピソード記憶・意味記憶) 大脳皮質系の調整欄に対応します。
メモ欄(対話の要約) Ⅱ. ①患者のコメント 患者様が途中で訴えた副症状も、その回のメモとして残しておきます。
ケア段階(集中・リハビリ・メンテナンス) ②症例要約「通院回数」「経過の要点」 ケア段階の移行が、そのまま経過の節目になります。
初診時に得た公開同意(取得日・方法) Ⅳ. 倫理的配慮 施術開始前に同意を得た際、カルテの余白等に取得日と方法を控えておくと、報告作成時にそのまま転記できます。
数値は「術前値」のみを掲載します。 カルテには施術の前後(前/後)を記録しますが、症例報告に載せるのは 各回の「前」の値だけです。 毎回の術前値がどう推移したかが、段階的な改善の証跡になります。「後」の値は治療効果の確認・患者様の実感として、臨床用カルテに残してください。
Ⅱ. ②数値化が記録原本、Ⅰ. ⑦の表はその転記です。 症状の程度・予期不安は患者様の主観、CGI-S・CGI-Iは施術者の評定ですが、いずれも その回の施術時にⅡ. ②へ記入してください。 Ⅰ. ⑦の評価スケール表は、Ⅱ. ②の値を全回分並べた一覧です。 両者の数値は必ず一致させてください。 評定していない回がある場合は、空欄ではなく 「未評定」と記入してください。

E提出方法(送付要領)

下記の要領でお送りください。提出先は件名で区別します。ファイル名と件名が揃っていると、受領・確認の連絡が確実に届きます。

送付要領

ファイル形式

Word文書形式(.docx)で保存してください。図表のレイアウト崩れが心配な場合は、PDFを併せて添付いただいても構いません。

ファイル名

症例報告のテーマ+ご自身の氏名を入れて保存してください。
例:心因性頻尿_保井志之.docxテニスイップス_保井志之.docx

メールの件名 重要

提出先を件名の冒頭に入れてください。
例:【症例の紹介 提出】保井志之/自律神経系
例:【臨床ノート 提出】保井志之/イップス・ジストニア系
認定申請に伴う提出の場合は、あわせて認定段階(シルバー・ゴールド・プラチナ・マスター)をご記入ください。

送付先

info@lifecompassacademy.com
上記アドレス宛に、作成したWordファイルを添付してお送りください。

グラフの作り方

C章のExcelひな形に、スケール表の数値(NRS・予期不安・CGI-S・CGI-I)を入力してください。 折れ線グラフが自動で描かれますので、右クリックしてコピーし、テンプレートの⑧欄に貼り付けます。 ご自身でExcel等から作成される場合は、縦軸の上端(10)で点が欠けないよう、上に余白をとってください。

提出前に必ずご確認ください。 症例報告に患者様の氏名・詳細な地域・勤務先の固有名など、個人が特定される情報が残っていないかを点検してください。 匿名化は年齢帯・性別・職業程度に留めます。
また、 公開の同意は、可能であれば施術開始前に取得してください。経過が出てから依頼すると、患者様は断りにくい状況に置かれます。 患者様が未成年の場合は保護者の同意を得てください。
同意の取得時期・取得方法・保護者同意の有無は、テンプレートの「Ⅳ. 倫理的配慮」にご記入ください。 この欄に記した一文は、掲載時にそのまま報告へ掲載されます。 この項目は提出先にかかわらず同一の基準です。「症例の紹介」は査読を経ませんが、公開される記録であることに変わりはありません。
デリケートな内容の扱い(開示/非開示/施術者の推察の3層)は 作成ガイドF章を参照してください。

F提出後の流れ

提出先によって手続きが異なります。いずれも「弾く」ためのものではなく、掲載に向けた確認とサポートです。 修正のご依頼をお送りする場合がありますので、提出後もメールをご確認ください。

症例の紹介 PCRT臨床ノート
確認する人 編集部 複数名の査読者+編集長
確認すること 個人情報の保護、公開同意の記載、必須項目の有無、明らかな誤りの有無 作成ガイドG章の①〜④のすべて
結果の返し方 修正が必要な場合、編集部から個別にご連絡します。 査読者の指摘を編集部が匿名化のうえ、1通の「修正依頼書」にまとめてお送りします。査読シートそのものが報告者に届くことはありません。
修正の区分 掲載に必要な事項をお伝えします。 【必須修正】(修正されなければ掲載できない事項)と【推奨修正】(直せばより良くなるが掲載可否は左右しない事項)を分けて記載します。あわせて、査読者が評価した点と、施術の進め方についての助言もお伝えします。
再確認 修正稿を編集部が確認します。 修正稿は、原則として初回を担当した査読者が再査読します。
掲載 症例の紹介に掲載します。 PCRT臨床ノートに「査読済み」である旨を明記して掲載します。
修正にあたってご不明な点や、指摘の意図が分かりにくい場合は、 修正前でも遠慮なく事務局までご相談ください。

G認定段階と症状タイプの要件

認定条件として提出する症例報告は、「症例の紹介」に提出します。 認定段階を進むにあたっては、毎回、異なるタイプの症状を報告していただきます。 同じタイプの症例を重ねるのではなく、PCRTの適応の幅を実地で確認していくための要件です。

タイプの重複について シルバー・ゴールド・プラチナ・マスターと進む過程で、それぞれ異なるタイプの症例を報告してください。例:シルバー認定で筋骨格系症状を報告した場合、ゴールド認定では別のタイプの症例報告を提出します。
マスター認定の5症例 マスター認定に必要な5症例については、症状タイプが複合していても構いません。
対象となる症状タイプ ①筋骨格系 ②自律神経系 ③めまい ④メンタル系 ⑤アレルギー ⑥婦人科系 ⑦内臓機能系 ⑧イップス・ジストニア系
(各タイプの記録の重点は作成ガイドB章と「記入見本集」を参照)
臨床ノートへの提出 認定とは独立しています。認定条件を満たすための提出とは別に、学術的な記録として残したい症例をご提出ください。

H提出前チェックリスト

ファイルを送る直前の確認項目です。記載内容の要件は作成ガイドにまとめています。

両方に共通 共通必須

  • 最新のテンプレート(共通版)を使用している(このページから今回ダウンロードしたもの)
  • テンプレートの説明文や不要な空欄を削除した
  • 見本から上書きして作成した場合、ご自身の症例に関係のない文言・数字がすべて消えている
  • Ⅱ. 通院経過が実際の通院回数分あり、スケール表の列数と一致している
  • 使わないほうの形式(形式Aまたは形式B)を削除した
  • 4指標を全回分記入し、その値がⅠ. ⑦のスケール表・⑧折れ線グラフ・本文とすべて一致している(数値は術前値、CGI-Sは毎回、CGI-Iは第2回以降)
  • 折れ線グラフが画像として貼り付けられ、印刷・PDF化しても表示される
  • 患者様を特定できる情報を削除し、匿名化した(年齢帯・性別・職業程度)
  • 医科的所見・除外診断(医療機関での検査・診断の有無と結果、専門医受診の要否の判断)を記載した
  • Ⅳ. 倫理的配慮に、公開同意の取得時期・取得方法を記載した(未成年の場合は保護者の同意も)
  • Ⅳ. 倫理的配慮の「報告への記載文」を記入し、該当しない選択肢を削除した
  • Ⅲ. 考察を記入した
  • 報告者情報(氏名・所属・PCRT歴・報告日)を記入した
  • ファイル名を「テーマ+氏名」で保存し、.docx 形式になっている
  • メールの件名に提出先(症例の紹介/臨床ノート)を記載した

臨床ノートに提出する場合のみ 臨床ノートのみ

  • ③ はじめにを記入した(この症例を取り上げる理由・臨床的な着眼点)
  • Ⅱ. 通院経過を形式B(表形式)で記入した
  • 実施しなかった検査・調整の欄に、空欄ではなく「未実施」または「該当なし」と記入した(評定していない回は「未評定」)
  • ソフト面の反応言語・関連言語・詳細を、辺縁系チャート・詳細チャートの分類で記入した
  • ハード面を併用した場合、PCRTの目安検査・EB検査の所見を記載した

I参考資料

カルテの記載から症例報告への繋げ方は、下記の資料で解説しています。

症例報告(全体) 二つのジャンルの位置づけと、それぞれのページへの入口
標準フォーマット・作成ガイド 記載項目・評価スケール・調整プロセスの記載要件(規定書式)
症例の紹介 これまでに掲載された実践の記録
PCRT臨床ノート 査読を経た症例報告と、症例によっては創始者による解説

Jよくあるご質問

どちらに提出すればよいか分かりません。

迷われる場合は「症例の紹介」で構いません。認定条件として提出する症例報告も、こちらが提出先です。書き上げたあとに③はじめにを加え、通院経過を形式Bの表に書き直せば、そのまま臨床ノートへ提出できます。項目を減らした簡易版ではなく、同じ書式の中で記述の形式が違うだけですので、後から進むことができます。

形式Aと形式Bは、何が違うのですか。

記録する内容は同じで、書き方が違います。形式A(記述形式)は各回の所見を文章で3〜5行にまとめ、形式B(表形式)は目安検査・EB検査・調整法の表に記入します。どちらの形式でも、Ⅰ. ⑦のスケール表と⑧の折れ線グラフは全回分が必要です。
形式Aでも、EB検査の分類(身体系・情報系)や反応言語は記載してください。PCRT報告の骨格にあたる部分なので、これを外すと何をした記録なのかが伝わらなくなります。

「症例の紹介」は査読がないので、内容が緩くてもよいのですか。

いいえ。査読の有無は手続きの違いであり、記録としての正確さの基準は変わりません。とくに匿名化・公開同意・効果の断定を避けることの3点は、提出先にかかわらず同一の基準です。公開される記録であることに変わりはありません。

グラフはどうやって作りますか。

C章のExcelひな形をお使いください。色の付いたセルに数値を入れると、折れ線グラフが自動で描かれます。通院回数より右の列は列ごと削除すれば、横軸が自動で揃います。できたグラフを右クリックしてコピーし、Wordテンプレートの⑧欄に貼り付けてください。

数値が途中で悪くなった回があります。そのまま書いてよいですか。

そのままお書きください。改善の途中で一時的に戻ることは臨床では珍しくありません。上下のある経過を隠さずに書いた報告のほうが、読み手には信頼できる記録として伝わります。

CGI-S・CGI-Iは、Ⅱ章とⅠ章の両方に書くのですか。

はい。ただし二度手間ではなく、役割が違います。Ⅱ. ②数値化がその回の記録原本で、施術時に評定した値をその場で記入します。Ⅰ. ⑦の評価スケール表は、それを全回分並べた一覧です。報告をまとめる段階でⅡ. ②からⅠ. ⑦へ転記し、両者の数値が一致していることをご確認ください。
CGI-Sは毎回評定します(初診時のみの指標ではありません)。CGI-Iは第2回以降に記載します。

「医科的所見・除外診断」には何を書けばよいですか。

医療機関での検査・診断を受けているかどうか、受けている場合はその結果(画像所見・診断名など)を記載してください。受けていない場合や、検査で異常が認められなかった場合も、そのとおりにお書きいただければ十分です。一文で構いません。
あわせて、専門医への受診が必要と考えたかどうか、その判断の根拠にも触れてください。構造的な破綻を伴う症例が含まれうる領域では、この記載がないと読者に安全性への配慮が伝わりません。Ⅰ. ⑥発症からの経緯に書いていただいても構いません。

参考文献は必要ですか。

提出先にかかわらず任意です。文献リストの有無が報告の評価を左右することはありません。ただし、考察でその症例の観察を超える主張をした場合は、その箇所に出典を付してください。機序に踏み込んだ説明をするなら根拠を示す、「このケースではこう見えた」に留めるなら不要、という切り分けです。

公開の同意は、いつ・どのように取得すればよいですか。

可能であれば施術開始前に取得してください。経過が出てから依頼すると、患者様は断りにくい状況に置かれます。先に同意を得ておけば、記録の質と患者様の自由度の両方が守られます。
口頭での同意も有効です。同意を得た事実と時期が記録されていることが重要ですので、カルテの余白等に取得日と方法を控えておいてください。患者様が未成年の場合は、本人への説明に加えて保護者の同意を得てください。
取得した内容は、テンプレートの「Ⅳ. 倫理的配慮」に記載します。経過が出た後に取得した場合も、そのとおりに記載してください。記載が事実に沿っていることが優先されます。

すでに旧テンプレートで作成中の症例報告があります。書き直しが必要ですか。

書き直しは不要です。提出先を決めていただいたうえで、①使わないほうの形式を削除する②4指標の数値がⅡ章とⅠ. ⑦で一致しているか確認する③Ⅳ. 倫理的配慮を加えるの3点をご対応いただければ、そのままご提出いただけます。書式の細部が旧版のままでも受け付けますので、ご不明な点は事務局までご相談ください。

見本のファイルに直接上書きして作成してもよいですか。

構いません。その場合は、ご自身の症例に関係のない文言や数字をすべて削除してからご提出ください。削除漏れは修正依頼の最も多い原因です。空欄から作成される場合は「①テンプレート(共通版・空欄)」をお使いください。

PCRT以外の調整法を併用した症例でも提出できますか。

できます。ハード面についてはAM・鍼灸・理学療法・その他のテクニックを併用して構いません。ただしその場合も、PCRTの目安検査・EB検査の結果を必ず記載してください。

書式が旧版か新版か分からなくなりました。

C章のGoogleドライブにあるファイルが常に最新版です。各見出しに【共通必須】【臨床ノートのみ】【任意】の区分が付いていれば最新版です。区分がなく【必須】だけの場合は前の版になります。作成の途中で書式が変わった場合でも、記載内容が揃っていれば受け付けますので、まずは事務局までご相談ください。

症例報告に関するお問い合わせ・提出先
Life Compass Academy 事務局 info@lifecompassacademy.com
心身条件反射療法(PCRT)/ 監修:保井 志之(PCRT創始者・編集長)
症例報告の全体像は 症例報告 へ |  書き方は 標準フォーマット・作成ガイド